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映画『貞子VS伽倻子』感想2016-06-19(Sun)

 公開初日に見に行ってきました。白石監督は『ノロイ』『カルト』『コワすぎ』などで好きな監督さんだったのですが、劇場で作品を見るのははじめてだったのでワクワクドキドキ。

「貞子vs伽椰子」はハートフル百合ムービー 白石晃士・金田淳子「貞子vs伽椰子」そして「コワすぎ!」を語る

映画「貞子 vs 伽椰子」白石晃士監督にインタビュー:裏テーマは「Jホラーをぶっ壊す」









・貞子と伽倻子

 上記のインタビューで白石監督自身が述べている通り、今作での貞子と伽倻子は設定をかなり省かれていて、特に本来の設定が複雑な貞子にそれが顕著です。
 伽倻子は怨霊と化した経緯に一応の言及はありますが、貞子は「呪いのビデオを見ると出てくる幽霊」以上の説明はなく、なぜあんなビデオが存在するのかも語られません。

 貞子は伽倻子に比べもともとシステマチックな幽霊で、原作の小説においても生い立ちや能力などは詳細に掘り下げられているものの、内面についてはほとんど言及がなかった気がする(『らせん』『ループ』は読んでいないのでそちらであったらごめんなさい)ので、それが先鋭化したと言っていいかもしれません。

 初代で見事なアンサーだと感じた「ダビングして人に見せれば助かる」が今作でただの噂と切り捨てられてたのはちょっとしょんぼりしないでもないけど、それで済んじゃったら対決にならないですからね。
 ヒロインがシャワーを浴びていると頭上から髪の毛が降ってくるという、いずれ呪い殺す相手に嫌がらせをするホラー映画の怪異がよくやるアレは貞子のイメージと大きくずれているように思えるけど、アレは霊能者が介入してくるというこれまでの対象にはなかった行動をしたことでなにか変化が生じたのですかね。
 いやまあ、もともとの劇場版『リング』でも呪った相手の写真を歪ませたり超能力者とはいえ高山竜司の前に姿を見せたりはしていたけれど。

 伽倻子の方はおおむね旧来(自分が触れた『呪怨』シリーズ作品はビデオ版と劇場版初代、小説版の1、2だけですが)のイメージ通り。
 呪いの家と接点のなかった人物を家に誘い込もうとする理不尽さも健在だし、序盤のいじめられっ子がいじめっ子3人を呪いの家に引き込むくだりはフィクション的にいじめっ子は少なくともその場では逃れるんじゃないかと思ってたんですが、平等に4人ともお馴染みの異界に引きずり込むやり方で殺していてさすがだなあと感じました。

・霊能者・法柳と経蔵

 白石監督作品には多くの霊能者が登場し、たとえ力及ばずとも依頼人のために最善を尽くすなど総じて有能なんですが(『ノロイ』の堀さんは有能と言っていいのか怪しいけど)、今作に登場する霊能者・法柳さんと安藤政信演じる常磐経蔵もそれに漏れず。
 「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」でお馴染み(?)の経蔵さんは単体でも伽倻子と俊雄を一時退け貞子の髪の毛を逃れるほどの実力者ですが、法柳さんも無能ではない、少なくとも霊能者としては誠実な人物という印象を与えます。

 採取した貞子の髪を袋詰にして対伽倻子の呪具にするあたりとかもう完全に『コワすぎ』のアレだし、ファンサービスみたいなものじゃないかと思うんですが、法柳さんが唱えていた経文(?)が『カルト』に出てきたのと同じだったのは、もしかして設定上の繋がりがあることを示唆しているのかな、とも。

 経蔵さんはNEO様と似た粗暴な雰囲気だけど強くてイケメンの霊能者ですごく漫画的なキャラクターなんですが、相方の(恐らくは)感知系能力者の少女・珠緒ちゃんもすごく二次元力高いですね。
 白石監督作品、霊能者がみんな魅力的だけど背景には特に触れられない(バッググラウンドが重視されたのは『コワすぎ』の鈴木くらい?)あたりも妄想を掻き立てていいんだよなあ。ワクワクするツボをわかっている感じで、ホラーに限らずエンタメ的なキャラ作りの才能がある人なんでしょう。

 あと、ヒロインの大学の先生である森繁さんは別に霊能者でもなんでもないオカルト研究者なんだけど凄まじいキャラで、『コワすぎ』に積極的に投稿してきて工藤に実験台にされて死んでも悔いなさそうだなあと。



・貞子VS伽倻子

 タイトルにもなっているJホラーの双巨頭の対決ですが、実現するのは終盤、時間にして15分もないんじゃないかと思います。
 でも大満足。それぞれ呪われたヒロイン2人が呪いの家でビデオを再生し、両者が姿を現し、互いに物理的にも絡み合い……という流れから結末に至るまで大盛り上がりで。
 ラストのアレとか絵面がヤバすぎて正直笑っちゃうんだけど、でもアホ臭いとかそういうんじゃなくて、いや絵面はバカみたいだけど、でも流れの中でしっかり大マジになっている。

 終盤は特にそうですが、序盤から展開がハイスピードで面白くて、まあ実際そうしないと尺が足りないからなんだろうけど、全体に緊張感ある映画になっていました。
 いわゆるJホラーは「アメリカのモンスターパニック的なホラーとは異なり、露骨に姿を現さず淡々とした恐怖を描いている」みたいな評価を受けることがありますが(この評価がどこまで的を射ているのかは置いといて)この映画は完全に前者のタイプの作品だと思います。
 ギャーギャー騒いで(劇場ではお静かに)盛り上がって満足感を得られるエンタメホラー映画の傑作。
 実は……公開初日なのに劇場がガラガラで、興行収入に一抹の、いや大きな不安を覚えたので、興味をお持ちの方はぜひ足を運んでもらえればと思います。劇場の大画面と音響で見て欲しい映画だよ。あと、聖飢魔IIの主題歌がかっこいい。




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『劇場版ガールズ&パンツァー』感想2015-12-20(Sun)

 1ヶ月前まで「大洗が舞台」という知識しかなかったガルパンですが、映画の評判があまりにいいのでバンダイチャンネルでTV版を一気見し、劇場版を見てきました。
 当然ネタバレありなので、大丈夫な方だけスクロールしてどうぞ。









 文科省どんだけ大洗を廃校にしたいんだよ……。そもそも廃校の理由が意味わかんねえよガルパン世界の日本なんて石油なりレアメタルなりが湯水のごとく湧きまくってるに決まってんだろ何だ維持費って。維持費がかかるって理由で廃校なのに年間数百億かかりそうな戦車道って。
 逆に、廃校にすべしという確固たる理由があるならそれを戦車道一つで無しにしてしまっていいのだろうか。戦車道強豪校になると学園艦の維持費を上回る経済効果が発生したりするのだろうか。
 あと、島田流家元は「西住流の名を地に落とせ」とか言ってたのになんか決着後には「次はわだかまりのない勝負をしたいですね」とか何しれっと善玉ぶってんだ。

 とかそんなことを思わないでもないのですが、そこから始まった本編が大変素晴らしかったので舞台装置の不自然さはまあよしとしたいです。
 ガルパンは女の子がかわいい、戦車がかっこいい、とシンプルなエンタメ性の強く出た作品で、劇場版はその極地だったと思います。
 テレビ版のライバルたちが仲間として戦ってくれるという王道展開。
 ダージリンさんは相変わらず諺を引用しながら紅茶飲んでるし、カチューシャはノンナに肩車されながらクソ偉そうだけど、チハタン学園の面々と共に勝利のため退くことを学んだし、ケイさんは気前がいいし、西住姉は妹大好きだし。
 個性豊かな面々がテレビ版にもまして魅力的に描かれ、それぞれの活躍が勝利に繋がるオールスター、お祭り映画の理想像でした。
 細かな仕草からキャラ同士の掛け合い、戦車戦での熱さなどテレビ版にもましてキャラが魅力的に描かれていたと思います。
 
 ところで、こいつら全員日本人らしいですね……。いや、日本の高校生なんだから考えてみれば当たり前なんだけど、なんでキン肉マンみたいな国辱キャラロールにあんな熱心なんだよ……。ダージリンさんとか面白すぎるだろ……。逆に素のままの黒森峰が異様に思えてくる(彼女らが「ドイツ軍人キャラ」じゃないのはやはりナチスを匂わせると不味いからなんでしょうか。それとも主人公の姉をネタキャラにしないため?)。
 プラウダの子がメイン3人を除いて津軽弁だったのはそういうことだろうけど、カチューシャもバリバリの津軽弁だった時代からあのような似非共産党員キャラを確立する流れがあったのだろうか。
 アンツィオさんはOVA見てないのでテレビ版ではしょられたとこってイメージしかなかったんですけどスゲーいいなあ。パスタパスタ。

 戦車戦のひたすら脳みそに快楽を叩きつけてくる映像も本当によかった。戦車の重量感ある動きとコミカルな軽さが両立されたガルパンらしい楽しさ。
 パシリムやバトルシップのように、とにかくドカンドカンドカンドカンとかっこいいもののかっこよさを存分に魅せつけてくるんだよなあ。しかもガルパンは女の子が可愛い。
 また、テレビ版では戦車台数半分もない大洗のほぼ素人集団に強豪校が次々落とされるあまりの敵YOEEE感に呆れるところも多かったのですが、今回は戦力が両者拮抗したことでちゃんと白熱した戦いになっていたと思います(まあ、主人公たちより上手のチームという感じは別にしなかったけれど)。
 
 大洗ではウサギさんチームが大好きです。佳利奈ちゃん超可愛い。
 主人公の西住殿については、彼女って主人公でありながら「大げさじゃない」ところが一つのキャラクター性だったと思うのですが、それは劇場版も変わりませんでした。学園艦を去る時も多少目を潤ませているくらいだし、デカいことを言ったりもしないし。
 だからといって冷めているわけでは決してなく戦車道にも人間関係に対しても真摯。新キャラとの交流も実に控えめで、でも情感豊か。
 無個性な優等生のようでいて、アニメの主人公というメタ基準で見ると逆にマイペースなんですよね。そのペースを崩さずにみんなを纏めることができる彼女はとてもしっかりした、品のいい主人公だよなあ。作品全体はこんなに荒唐無稽なのにね(だからこそ、かも知れませんが)。

 継続高校のスナフキン……いやミカさんはいったい何だったんだ。可愛かったけど……。あれだけ思わせぶりな言動で仲間たちの一つくらいの扱いだったのは軽く衝撃でした。

『キングスマン』『心が叫びたがってるんだ』感想2015-10-17(Sat)

 今さらですが感想。まだ公開中のところもあるみたいなので、これから見るつもりという方はご注意を。








『キングスマン』

 評判が非常によかったので期待して見に行ったんですが、面白くありませんでした。100点満点で言うと55点くらい?

 PVの時点でケレン味たっぷりなスパイアクション映画だろうとは思っていて、実際はそこはその通りだったんですが、数多くの粗が目について盛り上がるはずのシーンもイマイチ楽しめなかった。
 一番がっかりしたのはキングスマン達の杜撰さ。漫画なんかでプロ集団が全然プロっぽく見えないってことありますけど、この映画もその典型なんだよなあ。設定では超エリート、プロフェッショナルの中のプロフェッショナルのはずですからなおさら。
 まず、スパイのくせして情報面でガバガバ過ぎです。これは敵の組織についても言えるんですが、お互い盗聴・盗撮に対してあまりに無防備。劇中には荒唐無稽なスパイガジェットがたくさん出てきますが、なのに「服に仕込んだ超小型カメラで撮影」みたいな古典的過ぎる手が普通に通じてしまう。
 主人公エグジーの心の師みたいな立ち位置である、コリン・ファース演じるキングスマンのガラハッド=ハリー・ハートは前半で敵の罠に引っかかって死にかけ、最期は自ら死地に飛び込んで敵に殺されます。主人公を庇ってとかいうんじゃなく、死ぬべくして死んだとしか思えなくて、悲壮感や喪失感というものは皆無。
 キングスマンも敵の組織も、都合よく醜態を晒すし都合よく無双するんですよね。冒頭、ハリーと同格であろう現役のキングスマン・ランスロットを背後からとはいえ真っ二つにして瞬殺した女戦士・ガゼルはラストで未熟なエグジーに一対一で負けますし(エグジーに特別有利な条件が働いたとか、圧倒されていたが咄嗟の機転で勝利とかではない)。
 そもそも、この映画、キングスマンは円卓の騎士になぞらえてるので十二人いるはずですが、劇中に出てきたのはリーダーのアーサー、ランスロット、ガウェイン、ガラハッド(そして候補生のロキシーとエグジー)……他には!? 
 いや、ランスロットの殉職を伝える場には恐らく遠隔地にいるのであろう他のキングスマンたちが立体映像で参加してたんですが、それっきり。
 お前らは世界の危機に何をやっていたのか。動けないなら動けないで、そのことについて言及もされないって何なんですかね。

 サミュエル・ジャクソン演じる敵のボスも何がしたいんだかよくわかりませんでした。人口を減らすって言うけど、その手段はスマホのSIMカードから発する電波かなにかで人間の闘争心を煽り、殺し合わせるというもの(ジョジョ6部のスタンド・サヴァイヴァーを強力にした感じ)。なにそれしょぼくない? そんな荒唐無稽なテクノロジーでそんなショボいことするくらいなら核ミサイルを世界中の都市に発射とか殺人ウイルスを世界各地にばら撒くとかしてもいいんじゃないですかね。この映画くらいのリアリティレベルなら。
 この人は地球環境のために人間を減らすみたいなことを唱えてるんですが、劇中の様子だとそれが本気とはどうも思えませんでした。かといって、なら大義名分のもとに楽しみたいだけなのかと言うと……よくわからない。
 本人が黒人だったり、劇中で実験対象にしたのが差別主義者の集会だったり、「同胞を殺した奴らを殺してしまえ」みたいなことを言ってたり差別された経験からの恨みかも知れませんが、もちろん彼の計画では黒人も白人と等しく死にます。彼のアジトには新しい世界で生き残る人々も集まっていたのですが、だいたい白人だったと思います。

 花火のくだりとか笑えるシーンもあるし、アクションはかっこいいです。でもやっぱり素直に楽しめる作品じゃないんだよなあ。
 あと、これは原作コミックを読めば説明されてるのかも知れませんが、キングスマンって超国家機関じゃないよね絶対。何だよ「キングスマン」でアーサー王で本拠地がロンドンで貴族主義って。真っ黒じゃねえの。


・・・


『心が叫びたがってるんだ』

 あざとすぎるタイトルとか、制作側の『あの花』スタッフ推しとかで見る前の好感度はそう高くなかったんですが、実際見てみたら面白かったです。
 映画なので作画や音楽が素晴らしかったのと、ヒロインの成瀬さんが救われるストーリーが純粋に好感度高くて。主人公も、野球部の田崎くんやチア部の女子、その他クラスの連中との関係もしっかり描かれていましたし。主人公とヒロインの恋愛という王道パターンをあえて外してきたのも面白い。

 まあ粗もいくつかあって、最後の成瀬さんを迎えに行くところは距離的に絶対間に合わないだろとか、クラスみんなが頑張ってきたミュージカルが中心メンバーの痴情のもつれであわやぶち壊しって、成瀬さんが戻ってきても絶対綺麗には収まらないよね白けた目で見てる奴いるんじゃねーのとか、二人の少女を並び立たせて歌わせる演出は演じる当人たちの外見が全然違うんだから観客に意図は伝わらないでしょとか、そういうのあるんですけど、でも全体的にはちゃんと盛り上がっていい作品だったと思います。

 一番好きなキャラクターは野球部の田崎くんでしょうか。前半の軽くDQNノリ入ってる「野球部感」がスゲーリアルで嫌だったんですが、ああいうキャラが反省し、一転して協力的になる流れはやはりグッと来るものがありました。成瀬さんへの告白は成就するのだろうか。

 「あの花スタッフ推しウザい」って言いましたけど、エンドロールのクレジットに「原作:超平和バスターズ」とあったのはドン引きしました。いやいやいやいや。
 ジブリの『猫の恩返し』は『耳を澄ませば』の月島雫が原作って設定あるけど、雫は劇中で作家を目指しているし、猫のバロンっていう共通モチーフが登場するじゃない。超平和バスターズはなに? 実は後にCLAMPみたいな漫画家にでもなるの?

 あと、来場者特典がキャスト全員のサイン入り色紙&劇中劇のパンフレットとびっくりするほど豪華だったんですが、劇中劇のタイトルが「青春の向こう脛」だったり何人かのキャストが「素晴らしき青春」「これぞ青春」などと書いてたりしてその「青春」推しの鬱陶しさにまた萎えてしまいました。
 本編の内容はいいのに、制作側のノリのせいで個人的には心象15%くらい悪くなってるなあ。
 こう書くと愚痴ばっか垂れてるみたいですが、本編はちゃんと面白かったんですよ。


『アナと雪の女王』感想2015-06-28(Sun)

 いや~ダメでしたね。45点くらい?

 楽しめたかと言えばそりゃまあディズニーなんでめちゃめちゃ金かかってて映像も綺麗でキャラクターの動きもコミカルで楽しめたんですけど、ストーリーはいやいやいやいやと思っちゃう。

 まずエルサの氷の魔法をアナにまで隠しとくのがよくわかんなかったです。
 アナの記憶を消してたんでまた魔法のことを知った途端に再発するのかと思えば別にそんなことないし。治すためにいったん記憶を消したらまた魔法の力については教えてもよかったのでは?   
 もちろん話の都合としては戴冠式のパーティーまでアナに忘れててもらわないといけないのだろうけど、劇中ではそんな必然性ないしね。

 また、よくわからないのが劇中での氷の魔法とトロルの関係で、「アナ雪」の世界では一般的な人間は魔法の力を持っておらず、それを生まれ持ってしまったエルサは秘匿としていたって話なんでしょうけど、トロルはそれにくわしいらしい、というのがどうも。
(劇中の彼らはアナにかかった魔法の解き方を知っていただけですが)

 トロルは何なんですかね。トロルは魔法を使えるの? トロルっつったって作品ごとに色々あるだろうし、この作品でのトロルはどういう設定の種族なのか。そこがハッキリしないせいで物語の重要な部分がふわふわしていた気がします。

・真実の愛


 キスで魔法が解ける、を広めたのはディズニーだと思うんですが、2013年(だっけ?)の作品と考えるとちょっと。
この言葉が出たとたん


 
      /           :ヽ
    /              :\
   ./            ,,,,;;::''''' ヽ
  /    ,,,,;;:::::::::::::::       __   ヽ
  |   .  __       '<'●,   |
  |.   '"-ゞ,●> .::            |
  |           ::: :⌒ 、      |
  ヽ.      ;ゝ( ,-、 ,:‐、)      |  へー真実の愛
   l..            |  |      |
   |        __,-'ニ|  |ヽ_     |
    ヽ:        ヾニ|  |ン"    /__
    .ヽ:        |  l, へ      ::::ヽ,
     l.:`.         / /  , \  /ヽ  ::\
     `、:::::       |    ̄ ̄\/ ノ    :::ヽ
      |::::::      |      ー‐/ /      ::::\

 
 
 ↑こんな感じになったし、100m以上は離れてた状態からハンスとエルサの間に割って入れるアナ足速いねーと思ったし、エルサが泣いたら氷が融けるのもそれ以降は普通に氷の魔法をコントロールできてるのもクソ茶番だなあって思ったんですが、しかし考えてみると、そんな変でもないような気がしました。

 アナを傷つけてしまって以降、エルサの氷の魔法は彼女の閉ざされた心の象徴として描かれてい(ると思い)ます。
 エルサが幼少時に魔法をコントロールできていたのは当時の魔法がそんなに強いものでなかったというのもあるんでしょうが、両親や妹から愛され、承認されて暮らしていたから、なのかも知れないですね。
 アナを傷つけて以降、両親がエルサの魔法を秘匿としたのも愛情からの行為ではあったけど、それでもエルサ自身の心中では自分はいてはいけない存在なんだ、という思いが強まり、それが魔法を暴走させていたのかも知れない。

 真実の愛というのは世界で一番君を愛してるだとかそういう大げさなものではなく、「僕はここに居てもいいんだ!」と相手にそう思わせてあげること。エルサが魔法をコントロールできていたのも、みんなが受け入れてくれたから。
 恋人のキスなんかいらんかったんや! 姉妹レズが全てなんや!! と考えるとキレイにつながる気がします。

 
 いやまあでもやっぱりエルサが凍っちゃった直後にそれができるようになるのはおかしいなあ。エルサの自己否定の感情は多分あの瞬間がピークでしょう。
 結局よくわかんないや。
 
 あと、これはジャンプ読んでるせいだと思うんですが、馬脚を現したハンスは「読み切りマンガの悪役かよwwwwww」って感じ。

 キャラクターとしてはエルサは自己中心的に見えてあまり好きになれませんでした。好きなキャラクターはオラフですかね。あのニコラス・ケイジみたいな顔のやつ。

 有名な「レリゴー」は、劇中の状況的に自棄になってる歌としか思えなくて、それが代表曲みたいなポジティブな扱いをされてるのは不思議。

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映画ドラゴンボール『復活のF』感想2015-05-02(Sat)

 見に行ってきました。当然ネタバレありなので、構わないって人だけどうぞ。














 全くダメな映画でした。「神と神」が好きだったので期待して見に行ったんですが、うんこ。

 軍の残党によりドラゴンボールで復活したフリーザ様が修行でインフレを覆すパワーアップを果たし、地球に復讐にやってきて悟空たちと戦う。

 映画は非常にシンプルなストーリーで、そこはいいと思います。でも実際見ていくとダメな点が多すぎました。ダメなところとしては……。

1. ダルい

 復活したフリーザ様が兵士1000人を率いて地球に降り立ち、ビルス様のところに修行に行っている悟空・ベジータが戻るまでの間、他の戦士(悟飯、ピッコロ、クリリン、天津飯、亀仙人、ジャコ)と兵士1000人が戦うんですが、そこが凄くダルい。
 古い映画にもボス格以外と仲間たちの戦闘はあったけどね……。フリーザ軍の兵士ってね、あれじゃん。悟飯かピッコロさんがエネルギー弾バーって撃てば一掃できるじゃん。デカいエネルギー弾撃って敵はみんな消し飛んだ中、無傷で現れるフリーザ様でいいじゃん。

 それをこの映画では長々と戦闘シーンを見せられる。しかもそれなりに手こずってしまっている。いや、戦闘のクオリティ自体は割りとよかったと思いますよ。でもダルい。何手こずってんのってなるし。
 手こずってた理由はフリーザ様曰く「一人も殺さないように戦っていたから」って。いやいやいやいや、殺せよ!! フリーザ軍の兵士ですよ!? その前に北の都滅ぼしてるんですよ? 何で生命を気遣ってるの? 悟空が敵を殺さないことはあるけど、ドラゴンボールって割りと普通に殺す世界でしょ。

 あと、ドラゴンボールの映画にはありがちなんですけど、各人の戦闘力ってどうなってるんですかね。悟飯はもちろん、ピッコロさんもかつてのフリーザ様なんか瞬殺出来ると思うんですが、この映画ではフリーザ軍の強いらしい兵士(ジノミとかいう名前)が互角に戦ってるんですよ。どうなってんのそれは。
 亀仙人やジャコが戦えちゃってるのはまあもういいけど、なら前のシーンで天津飯が「ヤムチャとチャオズは置いてきた。この戦いにはついていけそうもない」とか言ってるのは何なの? ヤムチャ亀仙人より弱いの?

2. 悟飯が情けなさすぎる

 ビジュアルがダサすぎるのもそうですが、悟飯は武術の鍛錬を怠りまくっていて、「でも超サイヤ人にはまだなれますよ多分」とか抜かす始末。まだって。多分て。鍛錬を怠るのはまあ別にいいんだけど、わざわざ株を下げる言葉を入れるあたり、鳥山先生か映画スタッフは悟飯嫌いなんですかね? 劇中では実際超サイヤ人になってるけど、フリーザ様を前にしていながら何故か一度解除してるし。
 別に悟飯は好きなキャラでもないし、原作でも最終的に失敗した感じはあるけどね、この目立った情けなさに悲しくなったよ。

3. 悟空、雑魚の光線銃で瀕死

 ゴールデンフリーザ様と超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人(外見は青い神の超サイヤ人)が戦い、最終的には悟空が勝利します。が、赤い光線が悟空の胸を貫く!!  フリーザの部下による不意討ち。フリーザは卑怯にも自分が勝てなければこれで悟空を殺す作戦を仕込んでいたのだ!!

 いやいやいやいや

 何その光線銃の威力!? ここまで戦闘力がインフレした悟空に光線銃が致命傷を与えるって何? ありえないんですけど。
 ゴールデンフリーザ様のデスビーム(映画では使ってなかったと思うけど)より光線銃の方が威力上なの? 普通の状態に戻った瞬間を狙うなら百万歩譲ってギリギリありだけど、超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人に変身した状態よ? 戦闘力1垓(笑)以上よ? フリーザ軍、その光線銃を量産化すればフリーザ様なんかいらんかったじゃん。


4. 悟空、ベジータの舐めプで地球が滅びる

 ベジータにトドメを刺されそうになったフリーザ様は、地球ごと吹き飛ばしてしまいます。ウィスの能力でその直前まで時間を戻し、悟空がフリーザ様をかめはめ波で消し飛ばして地球は救われるんですが、映画はそれでハッピーエンドなんですよね。いやいやいやいや。

 原作では悟飯が調子に乗ったことでセルの自爆を許し、悟空が犠牲になったけど復活したセルを悟飯が悟空との親子かめはめ波で倒したじゃない。この映画はウィスの都合のいい能力(伏線はあったけど)で地球もとに戻ったけど、一回は滅んでるのよ? ビルス様も「甘さが招いたこと」と言っていて、でもフリーザ様を倒した後はその甘さは全く問題視されない、同じ危機が来ても悟空とベジータはまた同じことしますよ(ラストでは当人たちもそう言ってるし)。

 悟空の戦う意義がエゴなのか、それとも地球のためなのかってのは原作でも問題視されてたと思うんですが(最終的にはエゴ寄りなのかな)、この作品は地球を守るって大義名分がありながらエゴのために一度は地球を滅ぼされ、でもそのことを本気で反省はしないんですよ。何なのそれってなる。悟空やベジータが本気で地球に無頓着ならそれもまだありだけど、そうじゃないよね? 「神と神」で恥を捨てて「ビンゴ!」したりブルマのために本気で怒ったりしたベジータは何だったの?

  「神と神」は終始ふざけた空気でありつつ危機に臨む戦士たちはそれなりに真面目だったんですよ。この映画はフリーザ様が都を消し飛ばしたのはガチだし、一度地球が滅亡してるのもガチなのに、悟空とベジータはふざけた空気。
 ももクロの歌うEDテーマで「未来守る者をHEROと呼ぶ~」とか言ってましたけど、悟空もベジータもHEROじゃないですよ。守ろうとしてないもん。

 戦闘シーンのクオリティも、「神と神」の方が高かったと思います。青い髪の超サイヤ人やゴールデンフリーザ様のビジュアルもダサいしね。この映画のよかったところは、冒頭でパンの揺りかごを足で揺らしてやってるピッコロさんくらいかな。ホルモンの「F」は好きな歌なんですけど、ドラゴンボール映画の挿入歌としてはちょっと浮いて感じました。







 






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