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ONE PIECE「フィルムZ」感想2013-02-11(Mon)

 評判がいいので見に行ったところ、千巻は貰えませんでしたがとても面白かったです。以下感想。当然ネタバレあり


・Z

 敵である元海軍大将・Zですが彼が素晴らしく魅力的で、その題名の通り今作は彼のための映画なのだなと感じました。Zは海軍時代には若くして大将を務め、多くの名のある海兵を育てたことで「先生」と呼ばれる人物(劇中、既に敵である彼に対して黄猿が敬語で話しています)。

 劇中の彼は海賊への恨みと現海軍への失望から狂気に走り、

「『ONE PIECE』があるとされ、多くの大海賊が集う新世界全体を大破局噴火で滅亡させることで大海賊時代を終わらせる」(当然一般市民にも多大な犠牲)

という明らかに無茶苦茶な計画を実行しようとしています。しかし現在でも部下であるNEO海軍の面々からは慕われ、厳しくも暖かい人間性が窺えます。

 ONE PIECEでは、悪役の多くが強大な力を持ってはいてもメンタリティは小物っぽい印象が強いのですが、彼は危険人物ではあっても悪党ではありませんでした。

 嘗ての教え子青キジと再会した際の心の交流、壮絶な過去、微かに見せるロジャーへの敬意めいたもの、決戦で自分を破ったルフィを認めた男気、「最期の稽古」と称した教え子達との戦いの果ての死――Zはまさしくこの映画の主人公で、彼を討たんとする中将の1人が目に涙を浮かべるシーンでは自分も目頭が熱くなりました。

・ルフィ

 尾田先生曰く「この映画の主人公はルフィ」(Zがあまりにも目立ちすぎることへの危惧)だそうですが、正直俺にはルフィが脇役に思えてしまったのでその不安は的中していたのでしょう。

 しかし、この映画のルフィは脇役ではありますが非常に魅力的に立ち回っていたと思います。ONE PIECEに対してよくなされる批判に

「悪であるはずの海賊が善かのように描かれている」

というものがあります。俺は原作においてもそれは的はずれだと思うのですが(インペルダウン編などでハンニャバルさんに正論を叫ばせたのはそのためでしょう)、この映画では原作以上にハッキリと

「海賊(=ルフィ達)はヒーローでは無い」

「直接的にせよ間接的にせよ、一般市民に害をもたらす存在」


と主張されています。ルフィがZに立ち向かう動機も

「若返らされた仲間を元に戻す」

「シャンクスとの約束の帽子を取り返す」


という自分や仲間のためのもので、新世界の運命がどうこうという問題については「関係ない」というスタンスを取っているのです。

 子供たちにも大人気のONE PIECEという作品で海賊という犯罪者を主人公にする以上、出来れば目を瞑りたい問題に対して、気に入るかどうかは人それぞれでしょうがこの作品ではハッキリアンサーを出していることに非常に好感が持てました。

原作でルフィはレイリーに、

「君にこの強固な海を支配出来るか?」

と問われ

「支配なんかしねえよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ」

と答えています。また、この劇場版では以下のようなやり取りが

交流のあった少年「俺ヒーローになりたいんだ! 海賊王と海軍大将、どっちがいいかな?」

ルフィ「海賊はヒーローじゃねえぞ! 好きにやるのが一番だ」


 ルフィにとって海賊で一番大事なことは「自由」なのでしょう。

・青キジ

 赤犬に負けて左足を失った青キジは海軍を退き、この映画ではNEO海軍・麦わらの一味・海軍という三大勢力の全てから距離を置いているのですが、彼はこの映画では非常に重要な役割を果たしています。どの勢力にも味方せず、能力で市民を火砕流から守るだけで戦いに加わりはしないのですが、Zというこの映画の主人公と劇中で最も交流のあったキャラクターは彼であり、Zの死に場所を整えたのも彼です。
(これは全くの私見ですがルフィとZの決戦を見守っていた彼は、本当にもうダメだと思ったら自分がマグマやダイナ岩を凍らせて破局を防ぐつもりだったのではと思います)

 ONE PIECEはよく感動が押し付けがましいと言われますが、この映画では彼が存在することで、Zの人間性やその部下たちの悲しみが押し付けがましくなくサラリと伝わってくるような印象を受けました。

・不備

 フィルムZは完璧な映画というわけではありません。ストーリーに粗もいくつかあります。歳のせいで衰えたZは「モドモドの実」の能力で若返らせてもらえばいいし、Zはルフィを2度も倒しておきながらとどめを刺さないし、最後のENDポイントの爆破をダラダラし過ぎだし、終盤での海軍は挙動が遅すぎてルフィ達対NEO海軍のバトルではほとんど存在感を発揮していませんでした。ONE PIECEのよくないところではありますが、緊張感を欠いていたのは事実だと思います。

 

 ただ、そういった不備を認めてもやはりフィルムZは素晴らしい映画でした。原作のONE PIECEがそこまで好きじゃないという人にもおすすめですのでまだ公開中のうちに劇場に足を運ばれてはいかがでしょうか?









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コメント

No title

Zがモドモドで若返らなかったのは、
ゼファーに戻ってしまうからでしょう。
多分右腕も戻るでしょうし、あくまでZのままやり遂げたかったのだと思います

No title

コメントありがとうございます。
「『ゼファー』でなく『Z』のままやり遂げたかった」
というのは凄くいい解釈だと感じました。

ubsdtlv@outlook.com


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